ピラティスとヨガは、どちらも健康や美容に効果的なエクササイズとして注目されています。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
ピラティスとヨガの成り立ち
ピラティスは、ドイツ人フィジカルトレーナーのジョセフ・ピラティスが考案したエクササイズです。1920年代に、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのために考案されました。
ピラティスの目的は、インナーマッスルを鍛えて体幹を強化し、姿勢を改善することです。インナーマッスルとは、体幹の深層部にある筋肉の総称で、姿勢を維持したり、体の動きをスムーズにしたりするのに重要な役割を果たしています。ピラティスでは、これらのインナーマッスルを鍛えることで、体のバランスを整え、姿勢を改善します。
対してヨガは、古代インドで生まれた伝統的な精神修行法であり、呼吸法、ポーズ、瞑想を組み合わせて、心身を調和させ、リラックスすることを目指します。ヨガとは、サンスクリット語で「結びつける」という意味を持ちます。
ピラティスとヨガの目的や期待できる効果
ピラティスは、以下のような効果が期待できます。
- 体幹の強化
- 姿勢の改善
- 運動(スポーツ)パフォーマンスの向上
- 肩こり・腰痛の改善
ヨガは、以下のような効果が期待できます。
- 心身の調和
- リラックス
- ストレス解消
- 柔軟性の向上
ピラティスとヨガに共通すること
ピラティスとヨガには、以下の共通点もあります。
- 呼吸法を重視する
- 意識を集中する
- 正しい姿勢を意識する
ピラティスには種類がある?
ピラティスには、大きく分けて「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2種類があります。
マットピラティス
マットピラティスは、マットの上で行うピラティスの基本的な形です。インナーマッスルを鍛え、姿勢を改善することに効果的です。
マットピラティスのレッスンでは、呼吸法やポーズを組み合わせて、全身をバランスよく鍛えます。初心者から上級者まで、さまざまなレベルの人が取り組むことができます。
マシンピラティス
マシンピラティスは、専用の器具を使って行うピラティスです。代表的な器具には、リフォーマーがあり、リフォーマー1台で数百種類ものエクササイズを行うことができます。マシンの抵抗を利用して、より強度の高いエクササイズを行うことができます。
マシンピラティスのレッスンでは、インストラクターの指導のもと、マシンを使いこなしながら、効率的に体幹を鍛えます。マットピラティスと比較すると、マシンのサポート効果で正しい運動を行うことができるため初心者の方にもおすすめのピラティスです。
ピラティスとヨガは、どちらも健康や美容に効果的なエクササイズです。自分の目的や好みに合わせて、どちらが自分に向いているかを考えてみましょう。